20/08/2026
杉の剪定は、毎回本当に胃が痛む作業のひとつです。 外から見ると立派な「緑の塊」に見えても、手を入れてみると中は小枝が少なくスカスカ…というケースが少なくありません。杉などの針葉樹は、一度奥の葉を失うと胴吹きしにくく、深く切りすぎると簡単に枯れてしまいます。
今回は「絶対に枯らさず、形を維持する」ラインを見極めて一度仕上げたところ、お施主様から「もっと小さくしてほしい!」との再オーダー。
ここで安請け合いは絶対にしません。 外側の葉を落として内部の構造が見えた状態だからこそ、お施主様にも現実が共有できます。
「今の仕上がりなら枯れる危険度は数値にすると20%ほど。でも、これ以上小さくすると危険度は60%まで跳ね上がります。本当に枯れてしまうリスクがありますよ」
オブラートに包まず、最悪の可能性をお伝えし、しっかりリスクを共有した上で限界まで切り詰めました。
施工は5月中旬。 樹木の萌芽力・回復力が最も期待できる「勝負できる時期」を選んでいたこと、そしてその後の十分な雨と気温にも恵まれ、無事に青々とした新芽を吹いて復活してくれました。
本当に、全ての技術を持って、運を味方につけられた現場でした。
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