17/07/2026
【下刈り作業が始まりました】
植栽したスギやヒノキの苗木を、周囲の草やつる植物から守るために行うのが「下刈り」です。
植栽したばかりの年は、地拵えによって地表が整理されているため、すぐに草に覆われるわけではありません。当社では、植栽した翌年の2年目から、苗木が周囲の草木よりも十分に大きくなるまで、植栽後3~5年ほど下刈りを続けています。
場所によっては、草やつる、低木が人の背丈を超え、3メートル近い藪になっていることもあります。その藪を刈払機で少しずつ切り開きながら進んでいきます。この現場は作業道がつるで覆われてしまうほど‥
一方、植栽2年目の苗木は、まだ高さ60センチほど。背丈を超える草の中に埋もれているため、とても見つけにくく、注意していても見落としそうになります。草に隠れた苗木の位置を見極め、刈払機の刃を入れる方向を誤らないよう、一本一本確認しながら作業します。少しの判断ミスで、育ててきた苗木まで一緒に切ってしまうからです。
下刈りは、一見すると草を刈るだけの作業に見えるかもしれません。しかし、真夏の高温多湿の中、防護具を身に着け、重い刈払機を振り続けながら、視界の利かない藪を進む作業です。林業の作業種の中でも、特に過酷な仕事の一つです。
そして、夏の山で特に注意が必要なのがハチです🐝
草むらや地面近くに巣が作られていることがあり、下刈りでは、巣に気付かず刈払機で近づいてしまいます。そのため、林業ではハチに刺される労働災害が非常に多く発生しています。今年は少しでも被害を減らすため、作業が始まる前の5月に、作業予定地へハチトラップを設置しました。
トラップだけですべての被害を防げるわけではありません。防護具の着用や周囲の確認、作業員同士の声掛けなど、複数の安全対策を重ねながら作業を進めていきます。
木は、植えたら自然に育つわけではありません。
植栽、下刈り、除伐、間伐、そして数十年後の伐採まで。現在目の前にある人工林の風景は、何世代もの林業従事者が山に入り、繰り返し手をかけてきた結果です。
今年も暑さと安全に十分注意しながら、一本一本の苗木を育てていきます。