04/06/2026
YUGEの話。iki
今回つくったのは、
建築というより窯だった気がします。
10年以上前、
Pizzeria POTTOの改修を設計しました。
お父さんが営んでいた洋食店を引き継ぎ、
薪窯を据えたピザ屋へ。
その薪窯はナポリからやってきて、
少しずつこの町に馴染み、
今では島の人にも旅人にも愛される場所になりました。
そして今度は、
そのPOTTOがパン屋を始めます。
このまちにはパン屋がありません。
だから、
新しく寄れる場所をつくりたい。
彼らが選んだのは、
やっぱり薪窯でした。
でも、
この大きさの薪窯をつくったことのある人は、
島にはいませんでした。
僕らも、
職人さんも、
みんな初めて。
宮崎や奈良まで見に行き、
学び、
考え、
3Dで一つひとつのレンガを確認しながら、
毎日窯と向き合いました。
たぶん、
こんな窯をもう一度つくることはないと思います。
だからこそ、
面白かった。
また一つ、
この町に新しい場所が生まれます。
風景は、
完成した建築で変わるのではなく、
誰かの挑戦が続いていくことで、
少しずつ更新されていくのだと思います。
YUGEもきっと、
POTTOのように、
この町に欠かせない場所になっていくはずです。
もうすぐオープンです。
iki iki