有限会社 坂本製材所

有限会社 坂本製材所 はじめまして、坂本製材所です。
飛騨の木と向き合い続けて、100年。
飛騨の匠の製材技術で、木の魅力を最大限に引き出します。 DIY向けの飛騨産針葉樹も豊富にご用意、広葉樹の加工も承ります◎
木のこと、気軽にご相談ください🌲
🌲昭和2年創業
🌲姫子松・檜・杉・赤松・欅

【番外編|GINZA SIX A Tree Phase2】GINZA SIXで開催中の「A Tree」第2フェーズを見学してきました。館内に展示されているのは吉野杉を用いた作品たち。ただ、今回の展示で主役になっているのは家具やオブジェではな...
26/07/2026

【番外編|GINZA SIX A Tree Phase2】

GINZA SIXで開催中の「A Tree」第2フェーズを見学してきました。

館内に展示されているのは吉野杉を用いた作品たち。ただ、今回の展示で主役になっているのは家具やオブジェではなく、その素材そのもののように感じました。

作家さんたちはそれぞれ異なるアプローチで吉野杉と向き合っています。

切り株を終わりではなく次の時間の始まりとして捉える作品。
一本の木から公共空間や人との関係性を考える作品。
製材という行為そのものを作品化したもの。
そして、杉を森の記憶を宿した存在として物語に昇華した作品。

表現方法は違っても、どの作品にも共通していたのは、木の向こう側を見ようとする視点だった様に思います。

森で育ち、伐られ、運ばれ、製材され、人の手を経て空間や道具になる。
その長いプロセスの中には、林業家さんや製材所、職人さんたちの技術や判断、そして何世代にもわたる営みがあります。

製材所で働いていると、丸太を見ることは日常の風景です。
でも今回の展示を見ていると、その一本が育つまでにとても長い時間が流れていること、その時間ごと自分たちは受け取っているのだという当たり前の事実を改めて考えさせられました。

特に印象的だったのは、プロダクトデザインの視点やコンセプトの立て方です。
現場にいると、こういう視点は意外と見えなくなってくる。だからこそ、海外も含めた多様な作家さんたちが吉野杉という素材をどう解釈するのかを見るのは純粋に面白かった。

そしてGINZA SIXという場所にこれがあることにも意味を感じます。

森や製材所で見れば当たり前の一本の杉が、銀座という都市の文脈に置かれ、世界で活躍するデザイナーさんたちの視点を通すことで、まるで創作料理のように新しい価値や見え方をまとっている。

良い空間には理由がある。

その理由を辿ると、デザイナーさんや建築家さんだけではなく、森を育ててきた人たちや木に向き合い続けてきた人たちの仕事に行き着く。

先日の高輪もそうでしたが、都市のど真ん中で、森の時間に触れるような不思議な展示でした。

【A Tree|GINZA SIX】

Visited A Tree Phase 2 at GINZA SIX.

What impressed me most was how each designer interpreted the same material—Yoshino cedar—in a completely different way.

Working in a sawmill, logs are part of my everyday life. But seeing them through the lens of international designers reminded me that wood carries not only material value, but also time, culture, craftsmanship, and stories.

What I found especially interesting was the way each designer built a concept around the material itself. When you’re close to the production side, it’s easy to lose sight of these perspectives.

In a place like GINZA SIX, a single cedar log feels almost like a piece of fine cuisine—familiar ingredients transformed into something entirely new through context, creativity, and design.

Good spaces have reasons behind them.

Sometimes, those reasons begin in the forest.

【番外編|高輪ゲートウェイへ】先日、MoN TakanawaとNEWoMan高輪を見学してきました。印象的に感じたのは、建物の大きさとかデザイン以上に、緑が空間の主役になっていたことです。館内には大規模な壁面緑化が設けられ、屋上には農園や庭...
24/07/2026

【番外編|高輪ゲートウェイへ】

先日、MoN TakanawaとNEWoMan高輪を見学してきました。

印象的に感じたのは、建物の大きさとかデザイン以上に、緑が空間の主役になっていたことです。

館内には大規模な壁面緑化が設けられ、屋上には農園や庭園が広がり、都市のど真ん中でありながら自然を身近に感じられる空間がつくられていました。

製材所の仕事をしていると、つい木材そのものに目が行きます。でも今回感じたのは、木や植物の価値は材料だけではないということ。

人が集まったり、ゆっくり過ごしたりする場所には、やっぱり自然が必要なんだなと思いました。

人口減少や脱炭素が叫ばれてる時代の中で、都市はますます自然との接点を必要としているように感じました。

一方で正直なところ、飛騨で暮らしている身からすると少し不思議な感覚もありました。

本来そこにないはずの木々や草花を、建物の中や屋上にまで取り込み、多くの手間と技術を使って自然を再現している。

どこか人工的で、少しだけ違和感もある。

でもよくよく考えてみると、その違和感は緑そのものではなく、本来そこにない自然を都市の中に再現していることから来ているのかもしれません。

飛騨では森や木々は当たり前の風景ですが、都市ではそれを設計し、多くのコストをかけてつくり出している。

それだけ人が自然を求めているということなのかもしれません。

東京で長く暮らしていた頃は気づきませんでしたが、飛騨に移り住んだ今だからこそ見えてきたものなんだと思います。

自分たちが日々向き合っている木材も、単なる建築材料ではなく、人の暮らしや空間の質を高める素材として、もっと可能性があるのかもしれません。

東京の最先端の空間を見ていても、結局みんな自然を求めているんだなと思いました。

飛騨では当たり前の風景が、都市では価値になる。

木を扱う仕事の可能性を、改めて感じた一日でした。

【Takanawa Gateway】

Recently, I visited MoN Takanawa and NEWoMan Takanawa in Tokyo.

What impressed me most was not the architecture itself, but how greenery had become the centerpiece of the space.

Coming from Hida, it felt a little strange at first. Forests and trees are simply part of everyday life where we live, yet here they are carefully recreated through design, technology, and significant effort.

That contrast made me realize how much people value a connection with nature, even in the heart of a major city.

Having lived in Tokyo for many years before moving to Hida, I see these spaces differently now.

What is ordinary in Hida becomes something special in the city.

This visit reminded me once again of the possibilities of working with wood.

【番外編|白川町役場へ】岐阜県白川町役場を見学してきました。まず印象的だったのが建物そのもの。近くを流れる川の水害対策として1階はRC造(鉄筋)、2階は木造になっているらしく、館内には東濃ひのきを中心とした地域材がふんだんに使われています。...
15/07/2026

【番外編|白川町役場へ】

岐阜県白川町役場を見学してきました。

まず印象的だったのが建物そのもの。近くを流れる川の水害対策として1階はRC造(鉄筋)、2階は木造になっているらしく、館内には東濃ひのきを中心とした地域材がふんだんに使われています。

白川茶を楽しめるカフェがあったり、飛騨産業さんが製作した家具が置かれていたりと、役場というより地域の人が集まる複合施設のような雰囲気でした。

製材に携わる立場として面白かったのは、やはり木の使い方です。

建物中央には無垢材を組み合わせた大きなトラスのアーチがあり、節や枝の跡もそのまま見えます。
無垢材の割れについても、背割りではなく浅い溝を入れて乾燥時の割れを誘導しているとのこと。木の性質を隠すのではなく、付き合いながら使っているのがかなり印象的でした。

そして一番興味深かったのが、まず木材を準備し、その木材をどう活かすかを考えながら構造を決めていったというお話です。

普通は建物を設計してから材料を集めますが、ここでは地域で育った木が出発点。梁や桁の計画も、その木をどう使うかを考えながら進めていったそうです。

また、木材だけでなく建物の使い方も印象的でした。行政の窓口には課ごとの仕切りがほとんどなく、職員さん同士も部署をまたいで連携しやすそうだったのと、
住民の方も「まずは相談してみよう」と気軽に立ち寄れそうな空間でした。

会議室まわりの壁のつくりも特徴的で、どこか宙に浮いた鎧壁のような不思議な見え方をしていました。
木を活かしながらも、どこか都市部の再開発で見るような先進的な空間が広がっていて、良い意味で役場らしくない建物だったように思います。

地域材を使った建物はたくさん見てきたつもりですが、ここまで徹底して木を主役にしてデザインされた建築はなかなか見ない気がします。

木の使われ方の事例を見に行ったつもりが、地域の森林や木材産業のあり方まで考えさせられる建物でした。
関わられた多くの方の想いを感じる、とても学びの多い見学となりました。

【Extra Edition | Shirakawa Town Hall】

We visited Shirakawa Town Hall in Gifu Prefecture as part of our study tour.

Built with a reinforced concrete first floor and a timber second floor, the building makes extensive use of locally sourced Tono Hinoki cypress. Inside, you’ll find a café serving Shirakawa tea, furniture by Hida Sangyo, and open spaces that feel more like a community hub than a typical government office.

As a sawmill, we were especially interested in the timber truss structure, the visible natural characteristics of the wood, and the idea of designing around the available local timber rather than treating it as an afterthought.

What began as a visit to see how wood was used became an opportunity to think about forestry, local industry, and the people behind them.

【番外編|家具フェスで考えたこと】先日、家具フェスさんにお招きいただき、登壇の機会をいただきました。セーザイゲームの活動や目立ての取り組み、そして製材業についてお話しする中で、自分自身の立ち位置について改めて考える時間にもなりました。僕らは...
29/06/2026

【番外編|家具フェスで考えたこと】

先日、家具フェスさんにお招きいただき、登壇の機会をいただきました。

セーザイゲームの活動や目立ての取り組み、そして製材業についてお話しする中で、自分自身の立ち位置について改めて考える時間にもなりました。

僕らは東京から飛騨へ移り住み、現在は家業である製材所に携わっています。

外から来た立場だからこそ気付けることもありますが、実際に地域で暮らし、仕事をしているからこそ見えてくる景色もあります。

製材所の仕事は、ただ木を製品にするだけではありません。

森で育った木が丸太となり、製材され、家具や建築へと姿を変え、人の暮らしの中で使われていく。その過程にはたくさんの人や技術、土地の文化が関わっています。

だからこそ、この仕事はとても面白い。

木を通じて地域の建築や工芸に触れたり、お茶の世界を知ったり。製材所の仕事を入り口に、思いもよらなかった場所へ繋がっていく感覚があります。

最近は目立ての活動を通じて、技術の継承や仲間づくりにも関わるようになりました。

『コミュニティデザイン』という言葉が適切かは分かりませんが、地域産業の当事者として、人と人、人と技術をつなぐことも仕事の一部なのかもしれません。

また、海外を訪れたり、違う立場で都市部の方々と交流する中で、飛騨の杉や地域の資源にはまだまだ可能性があると感じています。

登壇の機会をいただき、飛騨の杉や地域の資源がこれからどのような形になっていくのか。そんなことを考えるきっかけにもなりました。
あらためて、良い機会をいただきありがとうございました!

【Notes from Furniture Fest】

Working with wood has taken me to places I never expected.

From forests and sawmills to architecture, craftsmanship, tea culture, and new connections.

Speaking at Furniture Fest was a good reminder of how much potential still exists in Hida cedar and regional industries.

Thank you for the opportunity.

【気候風土と建築】先日、「気候風土適応住宅」に関する講習会に参加しました。住宅の省エネ性能が求められる時代になり、断熱性能は数値で評価されるようになっています。もちろん快適な住環境をつくる上で大切なことです。一方で、飛騨の古い町並みや伝統的...
28/06/2026

【気候風土と建築】

先日、「気候風土適応住宅」に関する講習会に参加しました。

住宅の省エネ性能が求められる時代になり、断熱性能は数値で評価されるようになっています。

もちろん快適な住環境をつくる上で大切なことです。

一方で、飛騨の古い町並みや伝統的な木造建築は、数値だけでは測れない知恵によって成り立っています。

深い軒が夏の日差しを遮り、冬の日差しを取り込む。

風が抜ける間取りや、木や土が持つ調湿性。

昔の建築は、地域の気候と向き合うことで快適さを生み出していました。

今回学んだ「気候風土適応住宅」は、そうした地域ごとの建築文化を残していくための制度です。

印象的だったのは、性能を高めることと、地域らしさを残すことは、本来どちらかを選ぶ話ではないということ。

飛騨の木を使い、飛騨の風景に馴染み、次の世代へ住み継がれる建築。

数値で測れる価値と、その土地に積み重ねられてきた知恵。

その両方を大切にできる家づくりについて、もっと勉強していきたいと思います。

【Climate, Tradition, and Architecture】

I recently attended a seminar on climate-responsive housing.

As energy efficiency standards become increasingly important, insulation performance is now evaluated through measurable metrics and numerical standards.

Of course, this plays an essential role in creating comfortable living environments.

At the same time, the historic streetscapes of Hida and traditional wooden architecture are built upon generations of wisdom that cannot always be measured by numbers alone.

Deep eaves provide shade from the summer sun while welcoming sunlight during winter.

Thoughtful layouts encourage natural ventilation, and materials such as wood and earth help regulate humidity.

Traditional architecture achieved comfort by responding to the local climate.

The concept of climate-responsive housing, which I learned about in the seminar, is a framework designed to preserve these regional architectural traditions.

What left the strongest impression on me was the idea that improving performance and preserving regional character are not choices that must be made against one another.

Architecture that uses local timber, harmonizes with the surrounding landscape, and can be passed on to future generations.

Measurable performance on one hand, and the accumulated wisdom of a place on the other.

I left feeling that I would like to continue learning about how both can be valued and integrated into the homes we build. 🌲

住所

一之宮町3435
Takayama-shi, Gifu
509-3505

営業時間

月曜日 08:00 - 17:00
火曜日 08:00 - 17:00
水曜日 08:00 - 17:00
木曜日 08:00 - 17:00
金曜日 08:00 - 17:00

ウェブサイト

アラート

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