18/07/2026
金庵に、辻村史朗さんの肩張りの壺が置かれました。
花を生けてくださったのは、大黒晃彦さん。
傾きながらも揺るぎなく佇む壺から、一輪の蓮が天を目指して伸びている。
静と動、普遍と移ろい。
相反するものがひとつの姿のなかに重なり、思わず目を奪われます。
辻村さんの作品との最初の出会いは、
私たちの師が設計した「丹」 で使われていたワインカップでした。
丹
一見、野性味あふれる形、表情でありながら、手に取ると不思議な温かさがある。
土そのものに触れているような感覚に、幼い頃の記憶を呼び起こされるような、懐かしさを覚えました。
それ以来、少しずつですが、自宅にも辻村さんの器を集めています。
最近では、ギャラリー昂さんで、ウイスキーを飲むための小さな粉引のカップを購入しました。
永松 仁美
そのカップで一杯飲むことが、今では夜の小さな楽しみになっています。
さまざまなご縁がつながり、自分が設計した空間が辻村さんの作品で設えられていることを、設計者としてとても嬉しく感じています。
そして先日、さらに嬉しいご縁が重なり、辻村さんご本人が金庵を訪れてくださいました。
金庵を計画していた頃、オーナーと
「いつか史朗さんが来てくれたらいいね」
と話していたことが、まさか現実になるとは。
夢のような時間でした。
多くを語られるわけではありませんでしたが、短い言葉の端々から、ものをつくることへの姿勢が伝わってきました。
あらためて背筋が伸びるような、忘れられない時間となりました。
写真
1〜4 金庵 肩はり壺
5〜6 自宅愛用のウイスキーカップ
7 丹さんにて史朗さん 作画中
8 金庵にて辻村さんとI.W.A 記念撮影
#辻村史朗
#器